どうも、家畜ライターから社畜ライターにジョブチェンジしたのに、また家畜ライターに戻ろうとしてるわたぬきです。
2年ぐらい前に書いた話に加筆修正しつつ、久々にゆるいライター話でも。
最近ライターになるためのスクールやセミナーの話を聞きますが、果たしてそれは必要であるのか否か。
個人的には「そんなもん要らん」が答えなのですが、理由をつらつらと語ってみようと思います。
なおわたぬきは、現状の肩書が企業広報で、前職某業界紙記者、前々職はフリーライターですが、ライターになると決めてから一度たりとも有償の文章系のスクールやセミナーに行ったことないです。
そう、なれるんだよ。見ろよ私がその例だ。
完全な0よりは1の方がマシだが、有償の講座はマストではない
もし無料セミナーや勉強会を覗く機会があるなら、行ったほうがいいんじゃないかなあと思います。
あるいは、めちゃくちゃ成功してる有名な人の講座は、その人自身に価値があるんで行く意味がある。
誰かの考え方、物の見方、人生哲学に触れるのはすごく刺激のあること。
これはライターとして飯を食えるようになっても、一生大事な感覚じゃないかな。
だから0よりは1の方が断然マシ。
だからといって、行ったことがない人がライターになれないかというとそうでもないし、その逆もしかり。
勉強会に金をかけて足繁く通ったり、マニュアルを購入したからといってなれるものでもない。
じゃあどうやってなんだよ!!というと、案件との出会いは運が8割。これはホントの話。
日本人はついつい「教室」に通って「勉強」したがる真面目さんが多い
失敗を恐れる民族性なのか、勉強習慣なのか。
私のところに「ライターになりたい!」と相談に来る人の傾向は、先生にお作法を教えてもらって失敗しないように安全地帯を歩きたい、受動的な人が多い。
企業に属してその企業が求めるテキストを生産するならそれは大事なことだ。
レギュレーション通りに効率よく、均一な品質のものを作る必要があるからね。
でもフリーライターはどうだろう?武器は自分自身だ。能動的じゃないと生き残れない。
成功体験を語ってくれる成功者は、これから成功したいあなた自身じゃない。その成功が既に起きた過去の話だ。
人の模倣が上手くなったところで、そこから換骨奪胎して自分のスタイルにできないなら、その出会いは無意味だ。
お金を払ってやり方を教えてもらっても、それはあなた自身のものになってない。
そして悲しいけど、初期に文章テクニックやギミックを学んでも、ライターになりたい!!の段階だと、期待してたほどには役に立たない。
どうせ講座やセミナーに行くなら、実績の不足を補う人脈に会いに行こう
フリーランス=即戦力だから、低単価または実力のどちらかか、両方でメリットを求められます。当たり前だね、仕事だしね。
だから実績の有無は
極稀に、経験が浅いライターを叱りつつも根気強く育ててくれる編集さんがいます。
そういう人に出会えたらラッキー、齧り付いてでも自分のために厳しい指示もありがたく取り込むべし。
セミナーは自分の繋がりにない人と出会うためにある
得られるものは「すぐに何万も稼げる自分」ではなくて、これからライター生活をささえてくれる人脈。
ライターの世界は自分で飛び込んでわかったけど、とにかく人脈がモノを言う世界。
セミナーへ行って他のライターと会うことで得られるのは、プロになるための技法ではなく幅広い人脈とチャンスです。
ほぼ人脈0スタートのわたぬきの狭い世界ですら、○○さんの紹介でと次の仕事が来ることも多いし、編プロを移動した編集さんが新しい会社から発注してくれることもありました。
名刺はライターの戦闘ツールです、仕事があろうがなかろうが常時携帯すべし。
わたぬきはよく忘れて平謝りしてます…。
ネットのハウツーマニュアルの購入は無意味
よくネットに転がってる「ライティングテクニックを上げて月○万の報酬ゲット!」とか「誰でもすぐにアフィリエイトで○万稼げるライティング法」とか。
あれは正直、買うだけ金の無駄です。
月○万円をすぐにラクラク稼ぐアフィリエイターorWebライターを期待して買っちゃった人はご愁傷様。
あなたにそのマニュアルを買わせた人の文章にこそ、学ぶところがあります。
どうして自分はこのマニュアルを買いたくなったのか?そこを考えながら文章をじっくり舐めるほうが、マニュアルの中身を実践するよりよっぽど役に立ちます。
ランチ行けば良かったなーと思う程度の内容を買わせる文章力に完敗です。
そもそもあのハウツーマニュアルってなんぞ?
売れる技術を売ってくれてるんじゃないの?
なんで役に立たないの?
て思うでしょ。
ここで、よくあるセールス電話を思い出そう。
「非常にお買い得な○○でして、○年に一度出るか出ないか、今買わないと絶対後々損をしたと思われること間違いなしです。収益が上がることが高く期待でき、是非○○様にご紹介して○○運用の一環に以下略けっして損はいたしません!!!」
そんなに優秀ならお前んとこが運用部門作ってやりゃあいいじゃん。
まあ金融商品は法律だのなんだの色々あるから「じゃあお前がやれよ」とは一概には言えないけど、思わずそのツッコミ飛ばさずにはおれなかった人は、大体この手のマニュアル商法には引っかからないのでご安心を。
「ほうほうなるほど? ええ、そんなお買い得なの? かなり儲かるの? ちょっとくわしく」
ってなった人、ウェルカムカモネギ。
あれはハウツーマニュアルを売るためのビジネスモデルであります。
内容は書店で買えるライターハウツー本より薄いのが多いです。
SEO対策記事の書き方や、効果的な文章ライティングについては、Webのその筋の人のコラムやネットニュース、書籍のほうがよっぽど役に立ちます。
買って読むだけ無駄になる可能性を視野にいれて、マニュアルを商材にして自分もそれを売って稼ぐのを前提に購入してください。
じゃあどうすれば文章力を学べるのか
最短はとにかく読むことです。
ひたすらにありとあらゆる情報を読むこと。これは自分の経験からも言えることですが、インプットがないものはアウトプットできません。
そしてアウトプットできるのは、インプットしたものの1割程度と言われています。
なので、自分が書きたいジャンルにかぎらずとにかく幅広く多くの情報を読むことです。
そして読んだものを書き写して噛み砕き、自分なりの文章に書き換えてみること。
これでかなりの文章力が身につきます。
さらに、書いたものを一回印刷して読むこと。画面上では意外と見落としている語彙の重複やてにをはの間違いなど、かなりの情報が紙の上から出てきます。
赤を入れて修正し、一回寝かして翌々日辺りにもう一度読むこと。
これを繰り返すことで、大分きれいな文章になると言われています。私もこの訓練で大分マシな文章が書けるようにはなりました。
セミナー不要の文章を読みやすくするコツ
・重複する語彙は類語を使って書き換える
何度も同じ言葉が出てくるのは大変くどく感じるので、類語を使って書き換えていきます。
類語の検索は「Weblioソーシラス」や「Goo類語辞典」がオススメ。
かつてのSEOではキーワードの出現回数などありましたが、今は「読みやすく内容に価値がある」ことのほうが重要視されています。
・結論はまず最初に
延々と前置きがあると、読者は読まなくなります。なので、まず結論を冒頭に。
また、Webの場合はタイトルで結論の半分を書くと良いとも言われています。
一体なんの話なのか、オチまである程度読める内容をリードとして用意しておくと良いでしょう。
・話の主題を一文で書き肉付けする、プロットは箇条書きにしてから埋めていく
主題と箇条書きについては、要は同じことです。
なにを話したいのかを明確にした上で、さまざまな情報を付与していきます。
大体200文字程度でまとめて書いた上で、必要なところに情報を加えて段落を分けていくことで、4000文字ベースのテキストも比較的簡単に書き上げることができます。
・話し掛ける相手を頭の中に想定しておく
最後に、その話を一体誰にしたいのか、ターゲットを頭の中に描きます。
同じ内容であっても、ターゲット層が異なれば言葉の選び方が変わります。
文章がブレないためには、ここが意外に重要なポイントです。
駆け出しWEBライターが素早くテキストを書くには?
500文字100円以下の大量生産のテキストは、以前も話したとおりそもそも手動で書くものではないと思うのですが、これを素早く大量に書くために必要なのは3つ。
・ブラインドタッチで高速のタイピングができること
打てる速度以上の早さで記事を書き上げることは物理的に不可能なので、ブラインドタッチができない人はそこから練習すると良いかも。
キータイプ速度を計測するサイトもあるので、自分の今の打鍵速度を測ってみてください。
・その話題に対して知識が豊富であること
自分の得意分野であれば、当然文章構築は簡単にできます。調べる時間がかからない分、完成も早くなります。
時間単価を上げるには、受注は得意分野に絞ったほうがいいでしょう。
たとえ文字単価が高くても、執筆のために資料を集めて勉強して調査する必要がある内容は結果的に時間単価が落ちます。
・テーマを3つに切り、起・承・結で書く
起承転結ではなく、転をはずして3つに分けます。
そしてまず結論を書き、リードを書き、最後に内容紹介に手を付けます。
前後から書いておくと、最終的に必要な内容が決まってくるのでかなりスピードが上がります。
主に初心者WEBライター向けの、どうすれば遠回りなく、できるだけ早く、稼げるようになるのかという経験則から来る話。
収益をアップしたい初心者ライター向け
https://noni-no.net/shoptalk/2521.html


スキルアップするためのコツ


ライターとしてのキャリアを考える
