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【ライター】説得力がある文章を書くには「調べる力」を鍛える

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誰にでもわからないこと、初めてなことってありますよね。
そこであなたは「知ってる人に教えてもらう」or「Googleで調べる」…どっちを選ぶ?

昔ネットのとある界隈には「ggrks」ってネットスラングがありまして。
丁寧な言葉にすると「人に聞く前に、まずはGoogleで検索して調べてごらん」
まあ、実際の意図はもっと痛烈でエグいんですが。
間違ってもリアルで口に出したらあかんで。

オンオフプロアマ問わずなにかを書いていくなら、実はコレ大事な考え方だなって思うんですよ。
自分の経験上、読ませる力を持った文章を書くのを支えているのは、膨大な知識と情報。それを蓄えるには、調べる力がどうしても必要。
ということで結構意識の高いケチ根性から至った境地の話。今日はちょっと意識高いよ。

人に聞くと、聞いたことについてその人が知ってることしかわからない

人に教えてもらうと、すでにその人が整理した情報を得られる。すごく効率がいい。
そりゃもう、わからないことがあり、知ってる人が目の前にいたら、その人に聞くのが最短に決まってる。
かわりに「その人が知っていること」しかわからない。
当たり前だけどそうなんですよね。誰だって全知じゃないんだから。

でも情報は多面性を持ってる。切り口によって色んな角度がある。
誰かに教えてもらうと、その人が見た角度について教えてもらえるけど、知らない情報や聞かれなかったからあえて付け加えなかった知識の存在には、そもそも気づくことができない。
存在を知らない状態で、それを知らないという事実に気づくのは、ものすごく難しい。

人に聞くということは、すぐに答えが得られるメリットと共に、知る機会の損失というデメリットを含んでる。

物を書いていくにあたって「情報ノイズ」はとても重要

物事はそれ1つだけで成り立っているということはほぼない。
ひとつのキーワードに紐付けられている情報は、多種多様、多岐にわたる。
一見無関係に見えるものも、意外な場所で繋がっていることが多々ある
今必要な情報とは関係ない情報ノイズが、網の目のように絡まってくっついてくる。

実は物を書くという作業は、この情報ノイズを整理して自分なりに繋ぎ直す作業だと思ってる。
これは報道でも情報でも、小説ですら変わらない。
人は自分が知らないことを書くことはできない。

こういうと、小説は体験したことがないことを書いてるじゃんて言われることあるんですよね。
でもさ、ファンタジー小説が100%空想だけの産物かというと、そんなことはない。
その人の知識や経験を再構築し、足りない情報を補完して、そこに作家の想像力と創造性が加わった産物なわけで、異世界の空想の世界ですら「知らないことを書くことはできない」
むしろその世界に厚みを持たせるためには大量の知識が必要になってくるわけで…。

情報ノイズは自分で調べないと手に入らない

情報を得るために検索すると、関係ないものもたくさん引っ掛かってくる。
目的の情報を得るまでに、無駄足やらなんやら散々に苦労することになる。
そうやって調べた情報から自分が知りたい情報を選別していく作業は、砂金掘りに少し似ている。
特に今はネットに流れる情報量は莫大になり、嘘か真かわからない情報サイトやキュレーションサイトの記事がバンバン引っ掛かってくる。
Googleは最強の情報リソースにして、ノイズまみれの情報のプールだ。
その中から自分のお目当てのネタを掘り当てるのは、正直ものすごく面倒くさくて骨が折れる。

実際、私自身も原稿を書いている時に大量のページを開き、あっちへこっちへと調べている時間が一番長い。
最終的に原稿に活かせる情報は、そうやって調べたものの中の10%もあればいい方だ。
では残りの90%は完全な無駄?

そんなことはない。その原稿には必要なくても、意外な裏付けや関係性を知ったり、あるいは誤った情報や古くなったものを知ることが出来る。
そういう情報の蓄積は即効性こそ持たないが、確実に知識として血肉になり、活かしていける。
ナスビの花じゃないけど、自分で調べて選別した情報は、千に一つも仇はない。

情報収集の経験値が増えると精度と速度は飛躍的に伸びる

ぶっちゃけて、検索を使うのが上手い人と下手な人がいる。
その差はずばり「関連するキーワードの予測」だ。
Googleも関連する共起語をあれこれ提案してくれるが、それが自分の欲しいものと一致するかというと、必ずしもそうじゃない。
調べたいものが漠然としている時は特に、この予測が欲しい情報にたどり着く検索の精度と速度に影響してくる。
一見して無駄に思えていた情報ノイズが、ここで生きてくる。

「この話に似たものではこういうキーワードが関連していたから、多分これにも存在する」
「前にこれに関係してるこんな話があったっけな」

そんな蓄積した情報から出てくる「多分これ」という勘のような予想は、自分で情報を探す習慣の中で貯め込んだ経験値に大きく左右される。
「知らないもの」を最初から絞り込むことはできないが、ぼんやりでも知っていれば「おそらくあるだろう」という予想から試行錯誤できる。
こういう調べる力を伸ばすには、情報が交錯しているGoogleを検索しまくるのが一番早い。

調べる力は読ませる力も下支えしてくれる

散々調べている途中「ここ不親切だな」「なんか読みにくい」「自分だったらこう書く」「こういう情報がもっと欲しい」と頻繁に遭遇することになる。
あるいは「なにこれおもしろい」「こういうの書きたいな」「すごい、これよく整理されてて読みやすい…」とも遭遇する。
それは自分が書く側になった時、来訪者に書いたものを読ませる力になってフィードバックされてくる。

インプットしないと、アウトプットは出てこない。

SEO的に強い文章は即効性がある。だからルールに沿って書くことで、ある程度の効果はすぐに実感できる。
でも長期的な目で見たら、毎日大量に生産されるSEOテキストの洪水に埋もれていく。
最終的に、豊富な知識と情報を根底にした生身の情報が生き残っていく。
なにしろこのご時世ですら、ぼくのほおむぺえじ時代の静的HTMLで書かれたサイトが上位に上がってくることがある。

たくさんの情報に触れることは、自分のアイデンティティを再確認させてくれる

ライターになりたいとかブログ作りたいと相談されるとき、「自分に人に読ませるなにかがあるかな」と言われることが多い。
私から見るとその人たちはそれぞれに「これをブログとして書いたら面白いだろうな」とか「みんなこれ知りたがるだろうな」とか「この体験は人の共感を集めるだろうな」というものを持っているんだけど、なにしろ本人はそれが特筆すべき特徴だと知らない。
どうってことない、他愛ない、ごく普通の社会人だと思ってる。もったいない。

私はそんなことを仰る皆さまには、その人の得意分野や興味のある分野を検索してもらってる。
自分が調べる時に入れるキーワードで検索してもらい、実際にネットの世界にあふれる情報に触れてもらう。

20~30ぐらいのサイトを見てるうちに大体の人は「自分のここを活かせそう」というのに気付くんだよね。
つまりアイデンティティの再確認だよね。
一種のネタマイズってやつなのかも知れないけど、そのへんは置いておいて。
自分が何者なのかを知るには、情報の洪水に立ってみると自分の立ち位置がわかりやすいってやつだね。

ほどほどにバランスを取りながら「調べる力」を味方にするといいと思うよ

閑話休題。
成功ハウツーに沿って書くのは目的地まで特急で行くようなもの。
目的地で過ごす時間を長く取れるのはとてもメリットがある。
ブログは早い段階でPVが伸びるし、サイトの収益化もできる。代わりに途中にあった細かなものはわからない。
逆に、自分で調べながら地力をつけるのは、徒歩やせいぜい自転車で行くわけだから、目的までは果てしない。
数年かかる可能性はあるし、その間に同期がどんどん伸びていくのを見なきゃいけない。
代わりになにか起きた時に自分で考えて対処していく力はついている。

じゃ、どっちがいいの?っていったら、中庸じゃないかな。
ハウツーをそのままやるんじゃなくて、調べて、考えて、自分なりに噛み砕いて落とし込んで再構築して、その中でトライアンドエラーを繰り返しながら自分のスタイルを作ればいいと思う。
せっかく買うからには、ハウツー情報の隅々まで血肉にしなきゃもったいないしね。

Google検索に疲れたら、偶には街に出て図書館もいいもんだよ。

調べるチカラ 「情報洪水」を泳ぎ切る技術

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野崎 篤志
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わたぬき
人生脱線しっぱなしの、アラフォーのゆるいおひとりさまライター。 人生の3分の2を腐女子として熟成して過ごし、漫画もアニメもゲームも大好き。 普段はIT系の情報系コラムや記事の他、取材やインタビューを中心に地域情報やライフハックを執筆。 大人の発達障害の壁にぶつかり、人様の助けを借りながら試行錯誤の毎日。ドロップアウトしたっていいじゃない。
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