実は、東京はとても歩く。都心部ほど歩く。
日々を怠惰に過ごすわたぬきですら、1日5000歩はゆうに歩く。
その原因は実は交通網が発達している代わりに、目的地が密集しているがゆえの都会特有の事情にある。
そして都会だからこそパーソナルモビリティになり得る電動折りたたみバイクは超有用なんだ。
ということで、電動バイクの購入を迷ってる人にglafitバイクを始めとする折りたたみ電動バイクをプレゼンする。
とりあえずこの溢れる愛を聞いてくれ。
本当に都会は田舎より歩くのか
統計資料ないかなあと思って調べていたら、すでに調べてまとめた方がいらっしゃった。
都会は歩く。 pic.twitter.com/Z885PIMwmx
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2018年7月2日
そう、めっちゃ歩くのだ。
1km強、徒歩15分ぐらいまではギリギリ徒歩圏内。1km半あたりでちょっと考える。
2kmを超えるとさすがに自転車やバスを検討し始める。場合によっては一駅だけ電車。
つまり、往復2kmちょっとなら移動手段の選択肢の最上位に「徒歩」が普通に入ってくる。
タクシーを最上位にするには近く、歩くとちょっとかったるい。
しかし、そこをカバーする交通網はないからとりあえず歩くしかない。
なんでこんな事になっちゃうかと言うと、田舎ならショッピングモールとかで固まってるけど、都会は密集したエリアに分散する目的地が多すぎて、それらをカバーする細かい交通網がないんだ。
結局、電車かバス+10分~15分の徒歩移動。
そんな微妙な移動距離が、都会には実に数多く存在する。
これが車社会の場合、多分「ちょっとそこまで」は車の距離だ。
KMの単位だから、最初から移動は自転車・バイク・車などが前提になる。
この都会特有の「ちょっとそこまで」の移動手段を埋めてくれるのがパーソナルモビリティ…電動折りたたみバイクなわけだ。
自転車を置くスペースすらあやうい都会の事情
こう言うと、自転車や普通のバイク買えばいいじゃん…という呟きが聞こえそうだ。
ところが残念なことに、都会はパーソナルモビリティを置いておくスペースが非常に限られている。
例えば店先に正規の自転車置き場があるコンビニはめったに見かけない。
大概の店が「自前の駐輪スペース」を持ち合わせていない。
とはいえ、一応自転車ぐらいなら少々は大目に見てくれるわけだが…まず車は手軽な移動手段としてカウントできない。
このスペースのなさは、自宅の収納スペースも当然含まれる。
自転車置き場があるマンションやアパートなら僥倖だが、都会だとそんなスペースも確保できない住宅はかなりある。正直、ないほうが普通だったりもする。
自転車はなんとかなっても、バイクが置ける部屋は本当にレアだ。
glafitのような小型の電動バイクは都会のモビリティの救世主
そこで話はglafitバイクに戻る。
glafitバイクのボディは、14インチのミニベロ自転車だ。
つまり自転車としてすら非常にコンパクトな設計になっている。
たたまずに玄関の中に入れられるし、なんなら折りたたんでしまえば更に省スペースだ。
自転車置き場に入れられるし、輪行袋に入れて電車に載せられる。
折りたたみ系の電動バイクはglafitに限らず、スクートマンやアップキューバイク、BLAZEなどなどある。
スティック型に折り畳めるタイプは、正直glafitバイクよりも省スペースだ。
BLAZEに至っては全部Amazonで通販して完結できる。
どの車種もだいたい14~18万円。
電動アシスト自転車としては高く、バイクとしては少し安い。そんな位置づけだ。
実質の走行距離は30km弱。文字通りのチョイノリ車種だ。
この手の小型のモビリティは、「ほんの一駅」「往復5kmぐらい」の距離を埋めつつ、置き場という問題を解消してくれる。
glafitバイクなら職場や周辺の自転車置き場に置けるし、スティック型ならなんならロッカーに突っ込める。デカいけどね。
徒歩や公共の交通機関、自転車ではちょっと遠い、でもわざわざ車を用意して移動するほどの距離でもないし、置き場もないし…。
そんな10kmぐらいの半径の行動力を、glafitバイクを始めとする電動折りたたみバイクたちはぐっと上げてくれる。
普及するために考えなきゃいけない3つのこと
じゃあなんで思ったより普及が進んでいないかと言うと、いくつかの問題がある。
知名度だけでなく、電動折りたたみバイクはまだ普及の過渡期にいるからだ。
特に「ナンバーがあることに注意しないと自転車に見える」glafitバイクは、自転車と原付きの中間にある不安定な存在だ。
そこで、都会を中心にした個人の足としてさらに普及するために、考えなきゃいけないことが3つある。
- 車体自体の走行距離を含めた性能向上
- 法整備や社会的な認知度の向上
- 安全意識の強化
1はもうメーカーを拝み、祈り、お布施をしながら待つしかない。
我が愛車のglafitバイクは、評判通り坂道に弱い、弱すぎる。ついでに自転車として走るにはデフォルト設計では貧弱すぎる。
モーターの強化や電池性能向上、30km/hで走行した時の走行距離、このあたりはマストになってくると思う。
今の状態だと、ちょっと面白い電動バイクの初代で終わってしまう。そんなのは嫌だ。
2については、おまわりさんも偶に「これは…自転車?いや原付??ん??」て顔して覗き込んでくるぐらい社会認知度が低い。
glafitバイクを愛するglafitterとしては、まずはオーナーズミーティングでも開いて集まり、ポタリングして見せつけて「しっかり原付バイクとして走ってる電動折りたたみバイク」の存在をアピールするところかなと。
あとシェアリングサイクルのように、シェアリングバイクとしてサービスができないものかと常々思う。
3についてはいまさら言うまでもない話なんだけど、実は結構、乗り回していて感じる。
下の記事でも紹介したんだけど、glaiftバイクを始めとした低速の電動折りたたみバイクは、一般道で車の間を走るときは圧倒的な交通弱者。
だから周りがウィンカーなしで車線変更してきたり、幅寄せしてきたり、歩行者や自転車がぱっと飛び出してくると、ホントにヒヤッとする。
交通安全については、自分も強く意識するし、周りにも意識するように働きかけて草の根するしかないなあって思う。

電動折りたたみバイクの中でもglafitを推すのは、コミュニティの面白さ
実はglafitバイクは、Twitterを中心にゆるやかなコミュニティが存在する。
なにしろミニベロと互換性があるボディのおかげで、改造箇所は事欠かない。
スティック型の折り畳みバイクよりも車載できるスペースも多い。
Twitter上の改造番長たちの合法魔改造の数々は半端ないし、創意工夫を凝らしてglafitとの暮らしを楽しんでいる人たちが、愛車を通じてゆるくふんわりとつながっているのだ。
固まってつるむわけじゃないけど、なんとなくふんわりふんわりとゆるゆるした集まりがあるのが、他の電動折りたたみバイクとは一番違うポイントだと思う。
いろんな評判やトラブルはあれど、愛車を愛でる人がとにかく多い。
あと改造の余地がたくさんあるおかげで、他のglafitバイクとは違うカスタム愛車を楽しめるのも推しポイントだ。
ということで、glafit沼の底からいつでも待ってます。AUTOBACSから通信販売で買えるよ!!!!
電動がいいけどバイクは…という人にはこの子を推したい
とはいえ、原付ならではの道交法に縛られた不便さもある。
一方通行だと目的地が目の前でもぐるぐると遠回りするはめになったり、信号を延々と待つことになったり。
保険も変わるし、なにより安全面で言えば自転車のほうが歩道を走れる分、圧倒的に安全だ。
ということで「置き場がない」「移動は短距離」「アシストが欲しい」という人にはこの子をオススメしておく。
できればglafit仲間になって欲しいけどね…。
glafitバイクことGFR-01。
折畳式の14インチのミニベロをベースにした原付バイクの良さを熱く狂おしくプレゼンしつつ色々とご紹介しているので見てくれ。
喪女とglafitバイク出会いと愛の日々


glafitバイクに乗る時に欲しいもの



glafitバイクに乗っていて気になったこととか


