都心部の生活には、小回りの効くモビリティが必要だ。
自転車よりパワフルで、バイクよりコンパクトなやつ。
そりゃ都心だから電車もバスも結構ある、でも意外と駅が遠い。物の密度が高い分、便利なようで足で歩く距離は意外と長い。
だから、もっと手軽に自由に軽快にどっか出掛けられたら、最高じゃないだろうか。
40も近い喪女のワタクシの脳内には常々、バイクに乗ってふらりと出かけ、オープンカフェでコーヒーなんぞ飲みながら仕事をする……なんていう、何年前の流行りだかわからんイメージがある。
究極におひとりさまな生き方だ。どんなワナビーノマドだよ。
でもシャレオツな写真みたいなカフェっぽい生活…いいじゃないか。正直憧れる。
とはいえ現実はバイクなんか置く場所のない都内の小さいマンション在住。バイクどころか普通の自転車すら!!置く場所がない!!
うちのマンションの駐輪場は22世帯に対して5台だ!!じゃんけんで決めるけど基本お年寄り優先だ!!
しかし私はモビリティが欲しいのだ。
どこかへ自由に旅立つための足だ、足が必要だ。
アラフォーのおひとりさまには、日常の中で小さな非日常に向かってひとりで旅に出るためのモビリティが必要だ。
今の私は「出掛けるための服を買いに行く服がない」状態に近い。
もっと自由になりたい。そう、私は風になりたい。できれば折り畳めて、持ち運べて、でも
そこそこ走れて、なんか珍しくて目立てるやつで。
この問題をすべて解決する方法は唯一つ……折畳式の電動バイクだ。
税込み15万でも迷うなかれ、純日本製電動バイクglafitを買ったワケ
案ずるより産むが易し。
ほぼほぼ即決で巷で話題のglafitバイクを買ってしまった。
日本最高額を獲得したクラウドファウンディングで有名になったこのバイク、和歌山県のメーカーが設計から製造までやってる純国産。
15万……原付としては決して安くもないが高くもない。
そして有名メーカーの電動アシスト自転車よりは安い。
なんだ、ただの神機かな?
ぶっちゃけた話、自走機能がついた電動自転車モドキはいっぱい存在してる。
公道OKの電動キックボードとか、中国製電動自転車とか。5〜6万で買えます。高くても10万ぐらい。
保安器具を取り付ければナンバーは取れるし、過去2回ほど公道不可のやつを改良してナンバー取るところまでやったことあります。
しかし…ヤフオクで購入した1台目のアメリカ製キックボードは最初こそ快調に走ったけど早々に故障。
既に生産も終了しているので修理もできず…というかアメリカまでの送料で新しいの買えるし。
中華電動自転車はブレーキや構造がちゃちくて、30キロ以上出てるのに普通のママチャリのブレーキ。
当然雨の日はなかなか止まらない。坂道で加速してる時も止まらない。
「これ乗ってたら速攻で事故で死ぬわ…」と、幸いにして死ぬ前に悟りましたね。
その点、glafitバイクはクラウドファンディングで生まれた初代ながら、設計から製造まで全日本製。
安全性重視でしっかりした作りだし、なによりメーカー戻しで修理になっても国内!!
国産信仰と言うなかれ、海外製品が壊れた時に日本に修理窓口がないとホント大変なんだって!!
購入は通販か店頭、スーパーオートバックスでだけ買えるぞ!!
そんなわけで3月の終わりの土曜の午後。
なにを思ったか唐突に代官山のオートバックスへ向かいまして。
中目黒駅は桜まつりでえっらい大混雑でした。
なんとかウロウロしながら到達したスーパーオートバックス代官山店。
やばい既に店頭にシャレオツな空気が漂っている…どうしよう、喪女には場違い感が半端ない。
そうだよ考えてみたらここは代官山。
代官山っていったらオシャレでセレブなエリアじゃないか。
私の中のオートバックスのイメージは環七あたりにある「車やバイクなら任せときな…機械油がフレンズだぜ…」な感じだよ、なんかカフェついてるしここはどこだ異国か?!
でも入る。ここまで来たらglafitバイクを買わずして帰れないのだ。
いたーーーーー!!!これは試乗用のだけど!!オレンジ、オレンジ可愛いな?!
そして奥にあるのが、折りたたみ原付の元祖、モトコンポ様。
お触り禁止の非売品…くううう…可愛いが今日はお前じゃない。
速攻で店のお兄さんを捕まえ、glaiftの在庫を聞く。
わたぬき「これ、在庫ありますか?ネットではここにあるって書いてあったんですが!!」
お兄さん「(やや引きつつ)キャンセル品ですが、一台だけありますよ」
わたぬき「ください」
即答である。それ以外なにがあろうか。お前を買いに来たんだスイートハニーGFR-01。
一応試乗したほうがいいのではと促され、試乗車で周囲の道を走る。
坂道ではまったくパワーがないという前評判通り、時速はあっという間に13キロを切る…正直自転車のほうが速い。
だがそれがいい。お前にパワーがないなら私が漕いでやる。二人で一つだ。
お兄さん「どうですか?普通のバイクとはだいぶ乗り味が違いますが」
わたぬき「問題ないです、買います」
再度の即答にやや引かれつつ、早速契約書類の準備である。
ナンバーの取得などなどあるが、現職中のわたぬきは自力で平日には行けぬ。なのでお金かかるけど代行を依頼します。
書類の準備の間に、ドリンクまたはプリンのチケットをいただく…。
併設のカフェで交換できるらしい。ここはシャレオツにカフェラテかな、いや…いや、プリンだろ。
あ、でもカフェラテも欲しい、ほら、カフェで優雅にいい感じじゃん…?
手作りビン詰めプリン…おい、まさかオートバックスでこんなシャレオツなものを口にする日が来るなんて。
蓋を開けるとしっかり蒸した本格派のプリンが。
さすがだな代官山、シャレオツエリアをビン一つで表現してくる…。
ビン底にはバニラビーンズ。そしてカラメルソース。
これは普通にケーキ屋とかで売ってそうな、硬めのプリンの気配。ご覧くださいこの…この、硬めだけど口に入れるとほぐれるような控えめな甘さ、カフェラテと絶妙に合うこの味わい…。
ってプリンの話ししてる場合ではなく。
つつがなく購入契約を終え、お迎えは翌週に。
追記:なんと同じスーパーオートバックス代官山店で2ヶ月後にglafitバイクをお迎えした人が!
そうなんですよ、ここのスタッフさんめちゃくちゃ詳しい。
自分でもglafitバイクを所持して乗り回して改造してるそうで、すんごい細かいところまで突っ込んだ話もしてくれる!!
近場なら断然SA代官山店おすすめです!!
喪女、風になる
待ちに待った翌週。
ついにお出迎え、我が愛娘。オレンジが欲しかったけど、黒いボディもいいじゃないか、セクシーじゃないか…。
いいねいいねいいね…。
さっそく代官山から帰る前に、用意しておいたオプションを追加。
フロントはカゴがないから代わりに、フロントバッグ。
外せばショルダーバッグにもなるスグレモノ。
水筒、弁当、モバイルバッテリーとUSBケーブルその他諸々。ポンチョまで全部入ります。
見た目によらず大容量。
そしてフレームバッグ。
こっちは普段あまり出し入れしない工具類を突っ込んでおきます。
普通の自転車用のだとフレームに回りきらないやつもあるので要注意。
フレームのところに電池入ってるんで、野太いフレームはしょうがないのだ…。
そしていざ、代官山を出発……。
アクセルを全開にして加速。未だかつてないチャリとも違うこの……私、風になってる…!!時速30キロだけど!!
車はおろか、たまにチャリにすら抜かれるけど!!
これでモビリティを手に入れたのだ、私は自由だ!!
電動バイクはめんどくさいけど楽しさしかない
電動バイクはいい。
購入以来、手軽な足として行動半径はキロ単位で広がった。ちょっとそこまでが今まで1キロ以内だったとすれば、今や片道5〜6キロは当たり前だ。
しかし、めんどくさいところも多い。
- 坂道にはあまりにもか弱い、ゆるい坂でもあっという間に10キロ台まで減速する
- 電池は平地だけなら40キロもつけど、坂があると20キロちょっとが限界
- デフォルトでは前カゴもリアキャリアもないし純正品もまだない
- 速度と強度から、車道では圧倒的弱者
生まれたばかりの車種だからね。しょうがないね。
幸いにしてボディは14インチのミニベロそのものだから、ツイッターのツワモノたちが様々なカスタム情報を流してくれてます。
逆に言えば、自転車の整備方法さえわかっているならオンリーワンに作り変えられるのがこの子の良さ。
今後もゆるゆると電動自転車ライフを語っていきます!
glafitバイクことGFR-01。
折畳式の14インチのミニベロをベースにした原付バイクの良さを熱く狂おしくプレゼンしつつ色々とご紹介しているので見てくれ。
喪女とglafitバイク出会いと愛の日々


glafitバイクに乗る時に欲しいもの



glafitバイクに乗っていて気になったこととか


