水場掃除を倒し、キッチンに棚を取り付け、ついにリビングの大物家具に取り掛かったわたぬきと仲間たち。
次に取り掛かるは、リビングの床を専有する家具の片付け。それさえ終われば床が広くなる!!
しかしそこには最初のボス「弟が10年ほど鎮座していた大型のPCデスク」があった…。
これは5分で部屋に腐海を構築する特殊能力を保持したADHDが、10年ものの汚部屋に挑んだ感動……して欲しい物語である。

デスクの下は異次元の魔境だった
私の普段の作業スペースは寝室に設置したロフトベッドの下だったが、弟はリビングに巨大なPCデスクを置いて鎮座していた。
これがとにかくでかい、横120cm、奥行き80cm…ダイニングテーブルかよ!!!
まずはデスクの上から物を撤去していく。
この広いデスクよ…かなり埃かぶってやばい感じがひしひしとしている。
そして下!!
うーん…これ以上進んじゃいけない気がする。
でもここを片付けないと多分、先には進めないのだ。そんな気がする。
だが…少しものを動かし、ひと目見ただけでわかる…
こいつは…ヤバいやつのニオイがするぜ…。
とりあえずなんとかデスクを解体しながらどけて…みたら…。
あー!!!!あっーーーーーーー!!!!!!
一応モザイク掛けておくね…。
言い訳すると、うちのマンションは1Fがここ15年ちょっと入れ代わり立ち代わり飲食店やってて、Gの宝庫なのだ。古いマンションなので排水管をグイグイ上がってくる。
エレベーターにも乗って来て、「ねえ…二人っきりだね……♡」なんて事態に陥ることもある。
帰宅したら玄関前で「来ちゃった……帰ってくるの、待ってたんだよ…?」ってこともたまにある。
ヤンデレGパラダイスである、地獄かよ。
有機物系のゴミには気を付けてたんで、家でGの幼虫を見ることはなかったから我が家が繁殖地でないのは確かなんだけど、殺虫剤から逃れて消息不明だったやつが数匹いたのは確かなんだよね…。そうか、ここにいたのか…。
デスクをどけて床を清掃…。
この有様である。せめてもの救いはフローリングまでカビが入ってなかったことか。

山盛り出てきた大型ゴミに、ついにゴミ回収業者を召喚
ドア、机、ダンボール類その他諸々。ごっそりとゴミが出た。
ついでに入居以来10年ほど敷かれっぱなしのラグマットも撤去したい所存。自力でゴミ収集に出すこともできなかないのだが、量が量だ。
こっちもこんな状態。
もうこの際、ゴミ収集業者に依頼することにした。
自分でできるはず、自分でやろう、そんなことを考えていたら終わらない。
そもそも自分でできてたらこんなになってねえんだよ!!
ということで早速業者を検討。
調べて気付いたのだが、よくある「軽トラ積み放題○万円」なのだが、2パターンある。「作業員の作業代やゴミの処分費」は別途と、「全部コミコミで完全にパック」だ。ここは見積もりを貰ってよくよくチェックしたほうがいい。
ただ今回は時間がなかったので見積もりをすっ飛ばし「急遽今すぐ来てゴミを回収して欲しい」という無茶振りに応じてくれた、「ゴミ屋敷バスター七福神」のお世話になった。
大規模・小規模のゴミ屋敷をスピード清掃
約10年分、前の家から持ち込まれた諸々を根こそぎ排除だ!!
おいくらですか!!
10万………10万円…………。
いや、しかしここで出し惜しみすればこのゴミたちは撤去できない…。
いいぞ、持って行け!!!このゴミの山とともに10人の諭吉を!!
代わりにプリンターとか、あとこれとかそれとか、そのディスプレイもいいっすか…。
ということで、撤去してもらったもののリストはこちら。
・ばらした弟のPCデスク
・壊れて撤去した風呂のドア
・玄関を埋め尽くしてた巨大靴箱
・ダンボールその他大量のゴミ
・解体した家具類
・壊れたディスプレイとプリンター
・ラグマット
90Lのゴミ袋が唸るぜ!!!あれもこれもそれも頼む!!!
マットの下から出てきた謎の黄色い粉、その正体とは……
ゴミは半日で順調に運び出され、用意した120Lと90Lのゴミ袋も順調に消費され。
いやしかしすごい量だな、ゴミ。
汚くてすみませんね…。
ゴミ袋で埋め尽くされているガチの汚部屋に比べると、作業スペースがあり、物が腐ってない時点できれいな方らしい。
きれいの基準がゲシュタルト崩壊していく。
整理整頓という言葉が草葉の陰で泣いている気がした。
床が見えてきたところで、大本命のラグマットを撤去してもらった。
こいつは私が入居する前に弟と父が勝手に敷いたものだが、よりによってデカい家具の下に入れたもんだから撤去できなかった代物だ。
だが貴様の命運も今日までだ!!!散れ!!!………えーなにこれ…
マットの下から出てきた謎の「粉」…。
黄色い、なんだコレ…粉?砂?
明らかに質感は砂だ…。
ラグマットの裏が剥がれて粉になったのかと思ったけどそうでもない。ホコリにしては粒子がデカい。なんだこれ……。
おそらく、これは間違いなくただの砂。
換気するたびに少しずつ少しずつ溜まってラグマットの下に潜り込んでいたようだ。
10年分の砂…おっそろしいなおい…。
大物ゴミをどけたら、家はかなり広かった
作業時間4時間ほどで、部屋を埋め尽くしていた大量のゴミは消えた。
清掃を終えたお兄さんたちが笑顔で去っていくのを見送り、少々のお片付けをすませる。
広い……こんなにこの家広かったんだ……。
ビフォー…
アフター
こっちの方向もビフォー…
アフター!!
まだまだ片付けるべきゴミは残っているものの、床が見えているだけよしとしよう。
こうして脱汚部屋大作戦の第一の戦いは終わった。
このあと待ち受けるのは第二の戦い……ADHDの最難関「ある程度きれいな状態を維持しながらインテリアを整える」だ。
次回「だから一人暮らしに4人用のテーブルも食器棚もいらねえっつってんだろ!!!」乞うご期待。
不用品回収業者は必ず見積もりをお願いしよう
今回、不用品の回収を急いでいたので「今日、今すぐ来て回収してくれる」を最優先にしてしまった。
もちろん仕事の出来に不満はない。正直、玄関を塞いでた巨大な靴箱とか、動かすと砂が飛び散るラグマットとか回収してもらえただけで御の字だ。
しかし、時間に余裕があるときは、きちんと以下の5つのポイントを押さえて業者選びをしよう。
- 一般廃棄物処理運搬業の許可がある
- 見積もりの請求金額の内訳がわかりやすい
- 破損保証などがしっかりと明記されている
- 見積もり時に煽らない
- 営業拠点がしっかりと明記され、実在している
というわけで、「今すぐ来て片付けてくれ!!」という無茶苦茶をした割に、七福神はかなりいいサービスしてくれました。
ハウスクリーニングのプランもあるから、掃除も、掃除もついでに頼む…という人にもおすすめです。
ADHDとASDの当事者の、ストラテラ服用にまつわる色々とか、仕事の話とか、ライフハックとか。
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