私はアラフォーである。気付けば独り者のまま、40を過ぎていた。
30過ぎると秒速とは聞いていたが、よもやよもや、1年が一瞬で過ぎる感覚になるとは。
つい先日の話をするつもりで4~5年前の話題を出すようになってしまった。すっかりババアである。
ということで、去年の終わりからよりよい老後と終わりのために終活を始めることにした。
「まだアラフォーでしょ?早すぎない?」って声が聞こえてくることもあるが、冗談じゃない。独り身のアラフォーは今から動かなければ間に合わないのだ。
独りで暮らし、今後もパートナーを作る予定がないアラフォーのフリーランスの皆々様は、良かったら茶でも引っかけながら終活を始めた理由でも聞いていって欲しい。
独身アラフォーが考えねばならぬ終活・その1~どこで老いるのか?
第一に考えるべきことは、ずばり、「どこで老いるか」だ。
まだフットワークが軽く、経済力もあり、そこそこに順応性と適応力が残っているうちに、どこで老いるかを決めて根を張っておく必要がある。
引退してからのんびり田舎に引っ込んで…なんて考えていては遅いのだ。
幸いにして、私には身近にサンプルがいた。父である。
私の父は現在80代、茨城県のそこそこの都市で、駅から15分ほどののどかな住宅地に暮らしている。当地ではなかなか売り地が出ない人気のエリアだ。茨城県は基本的に近所の間隔がkmの単位になる自動車社会なので、彼も最近までは自分でハンドルを握っていた。
茨城県に引っ込んでからの彼の老いを15年ほど見守ってきたが、歳を重ねるにつれて次第に運転が危うくなり、自転車がメインになってきた。それも時々しんどいのか、徒歩で出掛けることもある。
そうなると、駅まで徒歩15分、往復30分がずしりと重い。我が身に置き換え、考えてみよう。平坦地とはいえ、近隣のスーパーから生活必需品をぶら下げ、15~20分かけて歩いて帰ってこれるのだろうか。
病院に至っては車が必須の距離だ。自転車では遠すぎる。仮に徒歩なら駅前でバスに乗らねばならない。体調が悪いときに、はたして駅まで15分歩けるのだろうか。
家族がいれば可能だろう。
しかし、おひとり様、独身貴族には家族はいない。独りで老いて朽ちゆく未来を見据え、土地選びをしなければいけないのだ。
間違ってもYouTubeで若い夫婦や独身者がよくやっているような、廃墟を100万以下で購入してDIYしながら晴耕雨読の生活なんて考えてはいけない。
以上を鑑みた結果のわたぬきの結論は、「駅に歩いて出られる位置で、病院へのアクセスが良く、生協や農協などの潰れにくい販売店の近く」だ。
その基準で、今、土地の候補を絞り込んでいる。
独身アラフォーが考えねばならぬ終活・その2~身軽になっておく
私は私の遺産を相続する相手がいないおひとり様なので、死後、片付けにかかる手間はコンパクトにしておかなければならない。
具体的にはこうだ。
- 身の回りの物はシンプルに、ミニマリストになっておく
- 資産や契約関係、連絡先を整理してまとめておく
- 人間関係などなども身軽になっておく
1はそのまま、処分が必要になる物量を最小限にしておこうという魂胆だ。ついでに普段の生活でも、管理工数が減らせる。一石二鳥だ。
ついでに保険も見直しをしておこう。独りで生きていくことを前提に見直しをしても、掛け金が「いっそ貯金しといていざという時に使った方がマシかもわからんね…」という事態にはならない。
2については、私の死後を処理せざるを得ない人が混乱を来さないためでもあるし、自分の状況を把握しておくためでもある。
身寄りのないババアの死後を片付ける人が、ファイルを見たらどう処理すればいいのかわかるようにしておかねばならない。
永代供養を申し込んであるのか、散骨の手続きがされているのか、それとも献体する気なのか、家族がいないなら自分が書き残しておかないと周りに伝わらない。
3については賛否が分かれそうだが、私の場合、自分自身が極度の人嫌いである。人付き合いに使える体力が減ってきたので、最近、狭く深くに付き合い方を変えた。
若い頃は広く浅く、会ってる時はガンガンにテンションを上げて、その瞬間の楽しさを味わえたが、もうババアなのだ。気楽な相手とほんの少しだけ、時々目線が合った時に狭く深く付き合えればそれでいい。
ということで、まずは手始めに1と2を始めた。特に1は効果的だ。3カ月つ買わなかった日用品から処分することで、大分身軽になってきた。
理想は生活必需品が90Lのトランクひとつに全部収まることなので、キリキリ荷物を減らしていこうと思う。
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独身アラフォーが考えねばならぬ終活・その3~なにを生きがいにしていくのか
なにを生涯の生きがいとするのか。
私の場合は、おそらく、これからもなにかを書いて発信し続けることだろう。もちろん、フリーランスなので生涯現役というのもある。先立つものも心許ないという不甲斐なさの裏返しともいえる。
とはいえ、生きがいは大切だ。なにか、生活していく上で心に張りを持てるものがあると、健やかに生きていける。
一例が、私の祖母だ。関東大震災の年には京都の京都府女子師範学校に在籍し、校庭で「あれ?揺れてはる…?」なんて言ってた筋金の京女であり、京言葉が控えめになったあとでも彼女の湾曲した物言いにはいつも悩まされた。
「わたぬきちゃんは人前でもよく笑って元気だから、うんと丈夫に育ちそうね」が「品がなくて大きな声を上げてはしたない、男の子みたいで躾がなってない子だ」って意味だと誰がわかるんだファッキン!!!!
そんな私の祖母は戦中戦後の貧しい暮らしの反動から、贅沢というものにはまったく縁がなかったが、唯一、美術館に通うことが生きがいだった。
現在私が暮らすマンションから上野公園の美術館まで、徒歩20分。四季折々に足繁く通い、展示されるさまざまな美術品を愛で、展示会のパンフレットを購入して収集して、丁寧に紙で包み、積み上げていた。
爪に火をともすような倹しい暮らしをする祖母は、しかし、美術館へ向かう時は髪を整え、お気に入りのブラウスを着て、化粧をして軽やかな足取りで出掛け、パンフレットを手に上野松坂屋のカフェでお茶を楽しみ、生き生きと目を輝かせて少女のような興奮を纏って帰ってきた。
今も祖母が残した大量のパンフレットが実家に積み上げられ、彼女が朽ちたあとも輝かしい思い出として残されている。
90歳を過ぎた老婆が、ボケを知らず、少女に戻れるのが生きがいというやつだ。
一体なにを生涯において魂の糧とするのか。なんだか壮大なことを言ったが、生きがいはいいぞ、推しがいるだけで世界は虹色だ。
私の推しはFF14にいるので、ぜひ会いに来て欲しい。ネトゲは初めてで、プレイを始めるのに不安がある?そんな貴方にフリートライアルというものがある。
独りならやり直しが可能な体力が残っているうちに終活を始めよう
パートナーがいるなら、お互いに支え合いながら終活ができるだろう。しかし、おひとり様はすべて自分だ。
40代ならまだ、「思ってたんと違うからやっぱちょっとやり直そうかな」が可能な体力と経済力がある。多少出費がかさんでも、リカバリーが可能だ。
これが60代、70代になってから「やっぱり改築しよう、引っ越そう…」となると、そもそも住まい探しから大変なことになる。稼ぐ能力も下がっていく年頃だ、できればどーんと思い切ったやり直しでの出費は避けたい。
なので、独身喪女の終活は40代からやらねばならないのだ。
「自分もやっとこうかな…」と思ったアラフォーのアナタ。とりあえず、身の回りから終活を始めてみてはどうだろうか。
わたぬきの手抜きだが美味い家飯レシピや、手抜き燻製話、食べ歩きのオススメ店を紹介してます。
美味いものは美味い。どこで食っても美味い。
【家飯】お手軽でおいしい時短レシピ
ADHDゆえに気が散りまくるわたぬきにとって、究極のマルチタスクである調理は鬼門。しかし食い意地が張っているので美味いものが好きだ。
そこで捻り出し編み出した10~20分で仕上がるシンプルだが美味いレシピをご紹介しよう。
修羅場の150円飯シリーズ
1食水道光熱費込で150円、15分以内で作る、修羅場の貧乏飯。フリーランスは体が資本、修羅場だからってエナドリだけ飲んでりゃいいわけではないのです。
野菜も喰う、肉を諦めない。
https://noni-no.net/meshi/2410.html

https://noni-no.net/meshi/577.html
https://noni-no.net/meshi/358.html
自家製燻製作りは人生が変わるぞ!
修羅場を挟んだ時期に買いだめした肉を駄目にしてたんだけど、最近、燻製を覚えて席を立てない忙しい時期が「肉を仕込んで美味くする楽しい時間」に変わったよ。
もう緑色になっちゃってバイバイするお肉は冷蔵庫にいないんだ!!


わたぬきが美味いと言った店ははずさない
味の好みはあれど、私が紹介して美味いと言った店ではずした店はない(わたぬき調べ)
食べ歩きしてオススメしたい店を紹介していくよ。0.1トンのわがままボディを作った罪な店たちだ。
https://noni-no.net/meshi/189.html








