はめふらこと、「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」のアニメ、始まりましたね!
悪役令嬢&転生モノを読むきっかけになったはめふら。
めっちゃおもしろいんですが、なにがこんなに面白いのかとつらつらと考えたのでざっくり駆け足で語っていこうと思う。
気を付けてるけど流れるようにネタバレしてるから、ネタバレ絶許…な人はご注意を。
はめふらは悪役令嬢モノではなくラブコメだ
破滅回避ラブコメディと書籍の紹介にもある通り、はめふらは悪役令嬢モノの舞台を使ったラブコメだ。
物語の主人公となるカタリナ・クラエスは、乙女ゲーム「フォーチュン・ラバー」の中では嫉妬からヒロインをいじめ抜き、良くて国外追放、最悪殺される、まさに破滅フラグしかない悪役令嬢だ。
その悪役令嬢に転生した17歳の女子高生が、必死になって破滅フラグ回避に勤しんだ結果、アホの子だがカリスマのあるカタリナを中心に、登場人物たちが男女問わず揃いも揃ってカタリナに向かってラブ矢印を飛ばす、逆ハーレム&ラブコメの世界になっている。
しかもカタリナは全然矢印に気付いていない。
これがはめふら世界だ。
なので、悪役令嬢モノと思って読むと、ん????となることも多い。
そう、悪役令嬢モノならつきものである断罪イベントからのザマア要素がないのだ。コメディ世界だから、胸糞要素はとにかく少ない。
はめふらにはザマア要素がない
そう、ザマア要素がない。
基本的に登場人物のメインにいる人々は、後にザマアに繋がるような愚行はしないし、誰かを理不尽に虐げたりもしない。
これは非常に大きいと思う。
ザマア要素がないということは、ザマアのための要素でストレスがたまらない。
胸糞展開でフラストレーションを溜め込んで、ザマアでカタルシスを得る。
これは物語の定番であり胸がすく展開なんだけど、ザマアの要素が入るとザマアされる人が登場人物のレギュラーに入り込んでくる。
つまり断罪されるまで、嫌なやつを見続けなきゃいけない。
馬鹿なことをして、人を傷つけたり苦しめたり、愚かな行動で迷惑を撒き散らし、主人公たちに嫌がらせをする姿を断罪まで見ることになる。
対してはめふらのレギュラー勢は、馬鹿ではないし、馬鹿なこともしない。
各攻略キャラクターや周囲のライバルヒロインたちには、様々な屈折した態度や心の影、頑なな態度など、一癖も二癖もある設定がある。
だがその原因はほとんどが幼少期に負ったもので、本来のフォーチュンラバーズはゲームの主人公マリア・キャンベルが過去から解放していくことで攻略が進んでいく。
ここに転生者であるカタリナが入ったことで事態が引っ掻き回され、幼少期に負う傷や影がなくなったことから、全員のびのびいいヤツで仲良しなのだ。
ゲームの正ヒロインであるマリアもめちゃくちゃいい子だ!!(ココ大事)
まとめるとはめふらには、悪役令嬢モノのテンプレな
- 令嬢としても完璧、才能溢れて超優秀、断罪イベント後に手腕を見せつけ王子と正ヒロインを見返す悪役令嬢
- 国内の情勢に疎く、パワーバランスも考えずに恋にうつつを抜かして主人公を虐げる馬鹿な王子
- ただのバカか腹黒か、とにかく作ったぶりぶりのぶりっ子で、同性に嫌われるタイプの正ヒロイン
この要素が全然ない。
つまり、物語としての起伏や面白さを、虐げられ落とされたところからの逆転ではないところで担保しているのがはめふらの特徴だ。
ちなみに私は悪役令嬢モノのテンプレも大好きだしザマア要素も大好きだ。アホがとことん堕ちる胸がすっとする展開も大好きだ。
それはそれ、これはこれ。はめふらと悪役令嬢モノはジャンルが違うのだ。
はめふらにはチート要素がない
はめふらの主人公にあるのは、「この世界が自分がプレイしていたフォーチュンラバーだ」という知識だけ。
他はなにも持ってない。
聖女的なポジションでもなければ能力もない。
今の世界で活かせる前世のスキルもない。文明のレベルの差で無双もできない。
現世で息を呑むような美女だとか、優秀な頭脳や才能、才覚があるわけでもない。令嬢として優れているわけでもない。魔力もなければ、成績も残念。
全力でただの女の子なのだ。
強いて言うなら、フォーチュンラバーの世界にそった価値観ではなく、現代日本の価値観と感覚を持っているということがチート要素だろう。
あと、乙女ゲーにハマっていたが、野猿と呼ばれるレベルの木登りスキル、家庭菜園作りをすんなりこなすアウトドア派な野生児なことか。
カタリナにとっての普通・当たり前は、貴族社会であるフォーチュンラバーでは普通・当たり前ではない。
結果として、カタリナは登場人物たちの心をナチュラルに掴み、逆ハーレム無双をキメていく。
そう、転生モノの定番「あれ?僕なんかしちゃいました?」はしっかり押さえているのだ。
はめふらは等身大のジュブナイル物語
幼少期から思春期の少年少女をコミカルに描いているところが面白みの一つだ。
8歳で前世の記憶が戻って、15歳で魔法学校に入学し、2年を過ごす。
その間にカタリナはあるがまま、気さくに大らかに(そしてがさつに野生に)周囲と触れ合い、真っ向勝負で人間関係を築いていく。
彼女が最初の人生を終えた17歳までの日々を全力で、真っすぐに生きている。
その中で登場人物たちは人間関係を深め、それぞれに成長しながら、関係を築いていく。
そこには転生によるチート能力も、転生前に成人していた人格ゆえの達観した目線もない。
すべてはカタリナの真っ直ぐに人と向き合う素直な人柄と、それに惹かれた少年少女が織りなし、作り上げた、ゲームの枠を超えた生身の結果だ。
一方で、たった17歳で死んでしまった前世に対する二度と戻らないありふれた日常への寂しさや、確かに生きた前世の思い出と友情が、彼女を助けるシーンもある。
あるがまま、等身大のジュブナイル物語としてはめふらの完成度は高い。
はめふらは誰かを認め、肯定していく物語
展開に山あり谷ありはある。
お前気付かないのか!!な恋のじれったさもあるし、そうかそうきたかwwwwと笑えるシーンもある。
でも面白さの底にあるのは、コミカルな書き口の中にある、存在を肯定され、承認されていく展開だ。
はめふらは「他者肯定」の物語だ。
アホの子カリスマのカタリナは、誰かを否定しない。ステキと思えば素直に口に出して褒める。自分の好意を隠さずまっすぐに相手にぶつける。
それは偽善に見えるかも知れない。でも、たとえ偽善だろうがなんだろうが、否定され続けた人たちにとって、誰かに肯定され、存在を承認されることは救いなのだ。
そして、抑圧され否定されてきた人たちが救われていく展開に、読み手も心がすっとする。
結論、はめふらはおもしろい
はめふらの展開は、基本、カタリナによるブルドーザーが通り過ぎるような真っ向勝負によって、あれこれひねくれていたものが整地される。
至って王道の物語だ。
登場人物同士が愚行によって険悪にもならないし、主人公をめぐる胸糞展開もない。
そして程よいアホさ加減ながら正直で素直なカタリナは、なんだかんだカワイイ。
小説版は文体に癖があるので好き嫌いが分かれるかもしれないが、漫画版は読みやすくコメディ要素もマシマシだ。
是非1巻を読んでハマって欲しい。
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…: 1【イラスト特典付】 (ZERO-SUMコミックス)
アニメはアマゾンプライムビデオでも見れるぞ!!
わたぬきの手抜きだが美味い家飯レシピや、手抜き燻製話、食べ歩きのオススメ店を紹介してます。
美味いものは美味い。どこで食っても美味い。
【家飯】お手軽でおいしい時短レシピ
ADHDゆえに気が散りまくるわたぬきにとって、究極のマルチタスクである調理は鬼門。しかし食い意地が張っているので美味いものが好きだ。
そこで捻り出し編み出した10~20分で仕上がるシンプルだが美味いレシピをご紹介しよう。
修羅場の150円飯シリーズ
1食水道光熱費込で150円、15分以内で作る、修羅場の貧乏飯。フリーランスは体が資本、修羅場だからってエナドリだけ飲んでりゃいいわけではないのです。
野菜も喰う、肉を諦めない。
https://noni-no.net/meshi/2410.html

https://noni-no.net/meshi/577.html
https://noni-no.net/meshi/358.html
自家製燻製作りは人生が変わるぞ!
修羅場を挟んだ時期に買いだめした肉を駄目にしてたんだけど、最近、燻製を覚えて席を立てない忙しい時期が「肉を仕込んで美味くする楽しい時間」に変わったよ。
もう緑色になっちゃってバイバイするお肉は冷蔵庫にいないんだ!!


わたぬきが美味いと言った店ははずさない
味の好みはあれど、私が紹介して美味いと言った店ではずした店はない(わたぬき調べ)
食べ歩きしてオススメしたい店を紹介していくよ。0.1トンのわがままボディを作った罪な店たちだ。
https://noni-no.net/meshi/189.html








