エッセイ

【ゆるいライター話】知りたいのはそれじゃねえ!!にならないためのブログ作り

ライター仲間とご飯つつきながら「SEO対策用ブログあるある」話で盛り上がったので、その中からSEOと関係ない「情報発信したい(そしてあわよくばアフィリエイトで食って行きたい)個人ブログ向け」ネタをざっくりまとめを書いてみました。
SEO対策のためのハウツー記事ではないです。
SEOやったりページランク上げに腐心する前に必要なんだけど、相談されて説明したら意外と分かってくれなくて苦労した(わたぬき調べ)ネタ話です。

長いの読みたくない人向けに簡潔にまとめると「読み手側のユーザーが流入する方向付けをするために必要な方法」の話。
あとこれはわたぬきの独り言日記である。

そのサイトを開設する意図はなんぞ

検索エンジンを使ってネットを彷徨い、ブログを覗きに来る人の大半は、書き手との友人のような濃密なコミュニケーションより、なんらかの情報を求めて訪れています。
情報にはTPOが必要です。
「伝える相手」「伝えたい内容」「発信する人」を明確化しないと、情報リソースは意味を成さない。

例えば「ある商品の使い勝手」を知りたい人に、「それに纏わる僕と彼女のあの暑い夏の日の夕立と思い出の色彩」とか村上春樹風に語ったところで、お前のメロドラマとかどうでもいいんだよ!!使い勝手はどうなんだよ!!になるわけです。
こと、○○に精通してる人の目線から見た意見を期待して覗いたら、それにまつわる思い出が徒然と書いてあった日には。
情報発信をしようとして情報のデッドボールになってるこの手のページは、実は結構あります。

そのラーメンは旨いのか否か、店の雰囲気は?列はどれくらい?と聞いてる人に、「ラーメンに含まれる主な栄養素とカロリーは云々」とか栄養学語っても同様。
おしゃれな家具と手作りお菓子、ハンドメイドに囲まれた素敵奥さんのゆるふわライフブログに>突然の不倫話!!<とか、間違いなくターゲット層を見失います。

読み手は勝手に何かを期待してやって来ます。アフィリエイトを捗らせたいなら、この期待の方向をコントロールするのが大事。

そこで、サイトを作る目的を単純化する必要があります。
営業さんがクライアントに何度聞き取りしてみても「グッとしてハッ!」な曖昧なイメージばっかり言われたり、伝言ゲームで現場に降りてくる頃には丸くて四角くて柔らかいけどどっかシャキッとした…とかの謎のイメージになったりする悲劇も、大体このへんが曖昧なせいで起きる経験則。

ブログは基本的に何書いても自由だけど、「人をたくさん呼び込んでなにかを売りたい」なら、なんでも書けばよいわけではないのであります。
そういう点において、このブログは典型的な悪い例に入ります。

・そのブログは一体何のためのブログなのか。
・誰に向けて発信しているのか
・何を伝えようとしているのか

ここを明確化しておかないと、ブログはあっという間に汚部屋よろしく「なんのサイトだかさっぱりわかんねえ……」になってしまいます。
なんらかの目的に特化したサイトの方向付けに、偶に横道にそれるぐらいがちょうどよい。
一番良くないのは「あれもこれもそれも!」の全部盛りなよろずサイト。
ラーメンやカレーじゃないので、トッピング増し増しにしたところで、情報の蓄積量が足りなければ読み手にとっての有り難みは薄いのであります。
欲張ってたくさん盛り込みたい気持ちはわかるけど、まずはざっくり断捨離して主題1、副題2ぐらいまで整理しておくと吉。

一体誰が発信しているのか、キャラクターを記号化して明確にする

発信しているあなたは誰だ?
これも結構忘れられガチ。
人間はそうそう簡単に記号化できるほど単純にできていませんが、情報の出口がほぼ文字と写真とデザインに限られるWEBサイトにおいて、読み手がイメージしやすく感情移入してファン化しやすい書き手のキャラクター化は重要であります。
読み手のほとんどが、書き手の顔すら知らない、声を聞いたこともない、赤の他人なのです。
つまり第一印象の主導権は書き手側にあります。

全く同じような時短節約料理のブログでも

A
・二人の子供を抱える働くお母さん
・マイホームと子供のために節約中
・食育の情報交換も兼ねてブログを開設
B
・一人暮らしのOL
・海外留学のための貯金中
・モチベーション維持のための独り言

キャラクターが変わるだけで、例えば「キャベツと豚肉のパスタ」に対する印象も変わるわけです。

この手のノウハウ記事も、

A
・コンテンツを中心に業務経験豊かでコンサルティングも行うライター
・セミナーなども開設して、文章テクでガンガン稼ぐ華やかなキャリアウーマン
・でも家では子供と旦那さんのためのお母さんで奥さん
B
・書籍や雑誌で細々書いてる名も無きITライター
・日々ゆるくなんとか生きてりゃそれでいいやな引き篭もり
・アラフォー目前でおひとりさま貧乏ライフ

同じ記事でもおそらく、信用度や納得度で、先入観からして違うわけであります。
なるほど素晴らしい、さすが○○さんだ!実践してみよう!!と思うか、あるあるあるあるwwwうちもこの間伝言ゲームしたわwwwwになるかは、ユーザーの導線を引くためには大事な分岐点。
なので、どういう情報をどんなキャラクターが発信するのか、自分を記号化して相手がイメージしやすくするのは侮れぬプロセスです。
あと、キャラクター決めておくと発信する情報の間口が自然と決まるので、更新が楽になります(本音)

面白いものはシェアされる

ソーシャルネットワーク時代、口コミの威力は確かにハンパないものがあります。
なにしろ多少なりとも関心を持った人がポチッとするわけだから、漫然とネットサーフィンして通過する人より、足を止めて覗いていく確率はグッと増えます。
そこで、Twitterの愉快な公式アカウントたちが威力を振るうわけです。
古い記事でも、内容が面白ければ時間を置いて何度もシェアされて回ってくることもしばしば。

この面白いは、読んで笑えるエンタメに限らず、知識として興味深かったり、意見として関心が持てたり、情報リソースとして意味のあるものであるということ。
価値あるコンテンツは、情報の使い捨て速度が加速していくネット社会でも、10年経っても錆びないのです。
SEOなんて言葉はなかった1990年代後半頃に開設された静的HTMLのサイトでも、読む価値ありというサイトはシェアされ、爆発的な人気を持たずとも、さながら演歌のごとく長く長く愛されます。
そこにしかない情報を求める人にとって、SEOも素敵なサイトデザインも不要。必要なのはコンテンツの中身なわけです。
手前味噌ながら、乳糖ダイエットで検索すると上から5番目にわたぬきの7年前のダイエットブログが出てくる始末。
乳糖でダイエットする情報、未だにあまりないのでありますな…。

で、ここでよく陥りがちなのが「良いものを作ればわかる人はわかる。だから小手先のテクニックなど不要。黙っていても口コミでファンが増えれば、良い物なら必ず売れる」という神話。
これは発信者の傲慢です。
今やサイトは星の数。
ネット黎明期、サーチエンジンはほぼ手動で、YAHOO!ですらGeocitiesで作った「○○のほむぺ!」を無料でカテゴリ登録してくれていた時代とは訳が違います。
その中で座して待っても、固定の客は思うほどには集まりません。
ましてやコンテンツに金を払ってもいいと思う人を探し出すのは、それこそ至難の業。
良い物を作ったと自信を持つのと、だからネットのどこかにいる誰かも良いと言うはずというのは別問題であります。
いくら身内受けが良くても、一日ぎりぎり三桁ヒット程度ではバナー広告ですら飯の種にはなりません。
日常にせよ趣味にせよ、なんらかの情報を何処かへ発信したいという目的がある以上、身内で褒め合う自己満足になっちゃ意味がないのです。

じゃあどうすりゃいいのか。
ここに我あり!!見てくれ!!!と声を上げ、誰かが振り返ってくれた時に、面白いものを用意して片っぱしから捕まえるぐらいの肉食精神であります。
もちろん、桃李もの言わざれども下自ら蹊を成すの言葉通り、俺を見てくれええええ!!!と言わずとも、素晴らしい!!と人が集まるものはいくらでもあります。
でも99.9%は黙ってると誰も集まらない側の人です。しょうがない、世知辛いが現実だ。
結局コツコツと情報を発信し続けるしかありません。
繰り返すうちに少しずつ、コップに水滴が溜まっていくように「こいつの書くもの面白い」と思ってもらえたら吉。

まとめ

情報単価の高いコンテンツを作る努力は必要である。
そのコンテンツには、方向付けとキャラクターが必要である。
そして一定量のデータの厚みが必要である。
漠然としたイメージだけでは雲を掴むのはリアルもネットも同じ。汚部屋ができあがる。
アナタはアナタにとってはアナタだが、ネットワークの上では見知らぬ0と1である。

ABOUT ME
わたぬき
人生脱線しっぱなしの、アラフォーのゆるいおひとりさまライター。 人生の3分の2を腐女子として熟成して過ごし、漫画もアニメもゲームも大好き。 普段はIT系の情報系コラムや記事の他、取材やインタビューを中心に地域情報やライフハックを執筆。 大人の発達障害の壁にぶつかり、人様の助けを借りながら試行錯誤の毎日。ドロップアウトしたっていいじゃない。
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