エッセイ

【流通を】古本対策として商業作家がブログとSNSで活動するべき理由【逆手にとれ】

Twitterでもたまーに話題になる、著者と古本問題。
確かに古本が流通すると、新刊の売上から印税をもらう著者にはお金が入らなくなる。だから著者には古本に対して色々と複雑な思いを持ってる人もいるんだよね。

私も本を書くことがあるから、できれば新刊で買って欲しいなーと思う反面、私も古本大好きだしなあってこともあり。
なにしろ古本に関しては深い歴史や文化があるしね。
貴重な書籍や文化財を保存し、保護する副次的なシステムでもあるしね。

でも、そんなこと言ったって新刊買ってくれないと印税入んないんだよお!ブッコフで100円で買うなよお!って気持ちもすごくわかる。特に新古書店に対する複雑な問題はずーっと議論の種だしね。
そこで古本流通のインフラの波を逆手に取って乗るべく、商業作家さんはブログとSNSを積極的かつ活発に活用するべき理由を独断と偏見と超自分視点から考えてみた。

作家が直接ファンと交流して囲い込める時代が来た

SNSが情報インフラになる前は、基本的に発信は一方通行だった。
商業作家と一般のファンが交流するには結構ハードルがあり、作家の言動やチラ見せ情報は雑誌を買ったりファンイベント行ったりしないとなかなか手に入らなかった。
基本的に情報の流れは一方通行、出版社を経由して出版物として読者に流れる動きしかなかった。
出版物は流通に乗って新刊として販売された先は、著者の手に届かないところへ流れていくものだった。

でも今はTwitterを中心にSNSで簡単に交流することができる。
読者は気になる作家のアカウントを気軽に探したり、情報発信を辿ろうとする。
作品の感想がダイレクトに作家に届く。
フォローして、日々の発言を眺めたりリプしたり、場合によっては直接のやり取りに発展すらする。

つまり、古本を手にして読んだ読者が興味を持ち、ネット検索したとき、自分の土俵に流れ込んでくるように能動的に動けるということだ。

新刊→古本で、本はクラスチェンジすると考えてみる

東京の神保町古本屋街をはじめとして、大学の近くや駅の近くには結構古本屋がある。
Amazonやブックオフでも流通してる。
一回出版された本はぐるぐると古本業界をまわり、流通インフラ周辺になにがしかのお金を落とし続ける。
そこに著者が介在できず、著作がぐるぐる延々と市場を回されて、著者にはまったくお金が入ってこないという状態は私もあまり良いとは思えない。

私の狭い視野に限られるが、ネットで見かける古本への嘆きは大体このあたりだ。
「古本で買われて読まれてまた売られて、作家にお金が落ちてこない」
わかる。たしかにその気持はわかる。
「作品をタダ読みされてる気分だ」という嘆きも見たことがある。それもわかる。

大切な作品を読んだあと、商業作家として、読者から対価をいただきたい。その気持はわかる。
でも、反発があるのは承知の上で、古本になった著書は「著者の広告」にクラスチェンジするという考えを提案したい。

古本の流通インフラを利用した、著者のリスティング広告という古本の属性

古本となった著書が流通し、流通業界に落ちるお金を、広告宣伝費と捉えることはできないだろうか。
全国の古本屋の本棚にリスティング広告を出稿すると、途方もない費用がかかる。それを店が勝手にやってくれてると、あえて乱暴に考えてみるとする。
つまり、新刊として売られて作家に印税を発生した本は、古本になると今度は作家の広告として古本屋の本棚に並ぶと考えるわけだ。

古本そのものを広告と考えれば、それを読んで作家自身や別の作品が気になった人が着地するランディングページを用意しておく必要がある。

そこで、作家は今まで以上に積極的に、ブログやSNSを活用して、過去作を含めて自分の作品や世界観について発信するべきだ。
検索したとき、Amazonなどの小売店や古本より上に、作者のページが出てくるようにして読者を囲い込もう。
過去の作品についても、色々と発信することで読者は著者に親近感を抱く。

「古本で買ったやつは、作品が気に入ってもどうせまた次も古本で買う」という人もいるが、それは半分あってて、半分はずれだ。
著者が能動的に働きかけることが出来るプラットフォームを利用せず、流通の上でぐるぐる回っている本を指を咥えて見ていれば、誰だって安い方を買う。
けれど人の心理は面白いもので、親しみを感じた相手に対してマイナスになる行動については、勝手に罪悪感を抱く。
なので、作家が丁寧にSNSでファンを囲い込み、交流していくことで、「新刊を古本で買う」は案外阻止できる。
大好きな作家が「新刊出ます、よろしくね!」と言ってるのを見ながら(ブッコフかだらけで古本買おう)と思う人はレアだ。

もちろん、それでも古本を買い、無邪気に著者に向かって「古本屋で買いました!」と言い放つお花畑の住人もいるが、そういうフェアリーはどこへ行っても一定数いるから、心に蚊取り線香を焚いておこう。

ABOUT ME
わたぬき
人生脱線しっぱなしの、アラフォーのゆるいおひとりさまライター。 人生の3分の2を腐女子として熟成して過ごし、漫画もアニメもゲームも大好き。 普段はIT系の情報系コラムや記事の他、取材やインタビューを中心に地域情報やライフハックを執筆。 大人の発達障害の壁にぶつかり、人様の助けを借りながら試行錯誤の毎日。ドロップアウトしたっていいじゃない。
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